collaboration

図書室橋本

月に1度の図書室として、橋本の蔵書を公開し皆様に読書していただく時間。
毎回テーマを決め、「橋本棚(はしもんだな)」として選りすぐりの本もご用意。


これまでの図書室橋本「橋本棚」のテーマ

■第5回 図書室橋本  【GRAPHIC】
「graphic designer」 Piet Gerards
「american prayer」 Richard Prince
「The Typographic Grid」 Hans Rudolf Bosshard
「rauten traurig / la lamgueur des losanges / sad facets」 Thomas Huber
「Typoundso」 Hans-Rudolf Lutz
「DE STIJL -Art and Environment of Neoplasticism」
「CATALOGUE RAISONNABLE Vol.1」 Ryan Gander
「遠近」  山沢栄子写真集
「ABZ -more alfabets and other signs」 Julian Rothenstein and Mel Gooding
「2100 metal tubular chairs」 Otakar Macel
「sex a go go」
「Max Bill」 2G

■第4回 図書室橋本  【華】
「FLORA PHOTOGRAPHICA」 WILLIAM A. EWING / THAMS AND HUDSON
「BOTANICA」 PHOTO COPIES

器:
池本忠義
河合一喜
黒田泰蔵
前野直史
若杉集


■第3回 図書室橋本×books kotobanoie   【美腐的】
<橋本棚>
「PICTURES」 ROBERT MAPLETHORP / ARENA EDITIONS
「MECKSEPER : RADIERUNGEN」 PATRICK CRAMER / Galerie Patrick Cramer
「UNICA ZURN」 HALLE SAINT-PIERRE / PANAMAMUSEES
「ARIAS IN SILENCE」 GORDON PARKS / BULFINCH
「BOYD WEBB」 BOYD WEBB / FRSC LIMOUSIN
「ソドムの百二十日」 マルキド・サド / 青土社
「野良人 リサイクル」 花くまゆうさく / 青林工藝社

<加藤棚>
『芸術新潮 伊藤晴雨特集』
テーマが「美腐的」だと言うメーッセージをハスイケから受け取ったとき、
僕はちょうど本屋にいて、目の前にあったのがこの伊藤晴雨を特集した芸術新潮だった。
これぞまさに「美腐」ってやつじゃないのか。
ぼくは思わずその本を手に取った。

『幻想の画廊から』澁澤龍彦 / 青土社
「美腐的」ときいて直ぐに浮かんだのが澁澤龍彦だった。
「退廃」と少し重なってしまうのかもしれないが、
彼が描くマニエリスムの画家たちの世界は、
橋本さんのその造語にすごくフィットするような気がしたんだ。

『盲目物語」谷崎潤一郎 / 中央公論社
それなら谷崎しかありえない、
そのおかしな造語を「美腐的」という漢字で見たときに、瞬間的に閃いた。
谷崎の著作で僕が持っているのは、オリジナルのまま復刻された「盲目物語」だけだったけれど、
それはまさに、それしかないというピンポイントだった。

『ジャンキー』バロウズ
この地球で、「美腐」という言葉が似合うのはバロウズしかありえない。
お洒落で気障でパンクでヒップで退廃的で美しい。まさに腐った野郎だ。
『裸のランチ』もいいけれど、ここはやはり直球で『ジャンキー』。
この本は「Deja-vu」のワッキーが買っていってくれた。

『眼球譚 太陽肛門/供犠/松毬の眼』バタイユ
タイトルがすでに美しく腐ってる。
ろくに読んだことのないバタイユだけど、この人が凄いことは、
たとえそれがオリジナルじゃなくても、本の体裁を見ればすぐわかる。
ホンモノは、主張しなくても自信があふれているのだ。
本に選ばれる、という気分。

『Screen Tests Portraits Nudes 1964-1966』 アンディ・ウォホール
60年代のウォーホルのファクトリーは、「美腐」ではなかったか。
ウォーホルの懐刀と言われた人の撮ったこの写真集は、
そのファクトリーの全貌が赤裸々に残されている。
ニューヨークの60年代。


■第2階 図書室橋本×マリン茶館  【土着的】
「GROW YOUR OWN HOUSE」 SIMON VELEZ AND BAMBOO ARCHITECTURE / VITRA DESIGN MUSEUM
「DAIRY」 PETER BEARD / 株式会社リブロボード
「建築と絵画」 伊丹潤 / 求龍堂
「風貌」 土門拳 / 小学館
「筑豊のこどもたち」 土門拳 / 築地書館
「曺智鉱写真集」 猪飼野 / 新幹社
「ブードゥームーンの下で」 ドクター・ジョン / ブルースインターアクションズ
「一条さゆりの真実」 加藤詩子 / 新潮社
「ジャパン」 倉田精二 /新潮社
「うすバカ二輪車」 東陽片岡 / 青林工藝社


■第1回 図書室橋本  【耽美的】
DIAGHILEV'S BALLETS RUSSES(展覧会図録)
「HALF PAST AUTUMN」 GORDON PARKS / BULFINCH
「IN VIVO」 HANS DANUSER
「DIE BALLADE VON RITA TUSHINGHAM」 EBERHARD GRAMES
「hinism 0」 / WALL
「ナンシー関大全」 ナンシー関 / 文藝春秋